パーマストンノース―ニュージーランド学園都市の日々

パーマストンノースは ニュージーランドの 平均的な都市といえるでしょう。

おおよそ、とてつもない大金持ちもあまりいないし、とんでもない貧しい人もいないような比較的格差のないところなので 街も平均化するのかもしれません。

でも みんな、ゆったり、くらしています。

福祉の良いところは せかせかしないでいいのでしょうね。

実際は マオリ問題とか 良い医者が 給料の安い無料の医療施設にいないとか

それなりに 問題があるようですが、

若い人でも 気軽に子供を持つし、痴ほうのご老人が うろうろしているのも 見かけない。

暮らしよい雰囲気は 滞在すればするほど かんじます。

もちろん、もっと 良い国も悪い国もあるでしょうが 日本とくらべてみると 個人的には いいなと思うのです。

そして パーマストーンノース、古くは 入植者が入って 開墾し、現在は 前にも書きましたが ニュージーランドで唯一の獣医科系大学の マッセイ大学があります。

そもそも、ニュージーランドには 私立大が 無く 全国で 8個しか 大学はありません。

ニュージーランドでは 全員が 大学に進学するわけではなく 高校の時に 進路を選び、大学進学しない子供は 3年で高校を卒業し 進学希望の子は さらに1年勉強して 望みの大学を受けます。

決して肩書とりではないので 進学しても 卒業後 、就職しにくい場合もあり

うちでも、理科系に進学した上の子供は 就職できずに 帰国して 日本で働いています。

下の子は 専門職系でしたので 選択肢も多くあり いまは オーストラリアで 働いています。

欲にキーウィ―イングリッシュといわれる ニュージーランドの英語ですが キングスイングリッシュに近い きれいなものです。

パーマストンノースにも 大学のほかに多くの語学学校があり 世界各地から 生徒が来ているようです。

学校といえば あちらでは ポピュラーな 職業訓練校も あり 全体に 学生の多い街といいう 感じです。

街の中心地を外れると きれいな住宅街が 多くあり、お庭拝見の 結構なルートです。

街はずれに ヴィクトリアプロムナードという 大きな公園があり

植物園や 子供の遊び場、小さな動物園、大人も乗れるミニ汽車やスポーツグラウンド、プール カフェやなどもあり、 それこそ市民の憩いの場です。

現生の植物を多く植えた 散歩道でも どこでも 多くの ジモティな小鳥に出会えますし、水辺には アヒルやカルガモ(ドこにでもいるんですね)がいたりします。

そこへ行くにも さらに奥の川沿いの大きな散歩道があって そのあたりの水辺には 白鳥や黒鳥や プケコなどという 珍しい鳥も見られます。タカヘにそっくりですが

祖先が同じの違う鳥です。

とり好き動物好きの私は 毎日安いパンをもって とりよせを楽しみました。

歩いていると どこからともなく スターウォーズの 映画できくような 攻撃音がしてきます。

どこかのお家から ゲームかテレビのおとが するのかなと思ったら

これも 鳥の声。

沢山いる原生の トゥイという 黒い鳥が鳴いているのです。

どこも 樹木や花が豊富で 道路のセンターとか 歩道にも並木がありますし、

家もみんな 大きな庭をかまえて 車も数台泊まれるのが普通な感じ。

何ともゆったり感で ほんとにうらやましいですね。

外食は 高くつきますが かわいくて お洒落なレストランもあります。

こちらのエジプト風のところなど 期待して入ったら

中は 暖炉まである 居心地のいいしつらえの 普通のレストラン。

はいってみるまで分からない 面白さもありますね。お味は 結構でした。

街の中にある博物館も ちょこっと びっくりな ものが 壁にあったりして アートな感じ。

2週間滞在しましたが すっかり なじんで しまいました。

一部の街はずれ以外は 治安もよいです。

こんどは いつ来られるかとおもうと 後ろ髪ひかれてかえってきましたが 東京のように 便利でないけれど ちょうどよい大きさと 楽しさがあったと思いますね。

普通の暮らしを楽しめるところというのが一番 近い表現になりそうです。

海外専用プリペードカード








パーマストンノース―ニュージーランドの小粋な町へ―のんびり暮らす旅

羊が人より多い国ですとか、先日の大地震とかヨットレースとかで 名前を聞くことのある ニュージーランド。

ちょうど日本の南半球がわの 反対で 時差もほとんどなく 暖流のおかげで 温暖な気候で 観光に行く方もおおく いらっしゃいます。

ですが ニュージーランドの教育水準が 結構高いのは

あまり知られていません。

イギリス式の福祉政策が とられていますので 教育費や 医療費などが 無料のほか、各種手当が出て 、農産物が豊かで 物価も日本の半分以下。

消費税が15%内税でとられていてもです。

高校卒業まで 無料で 大学に進学したい子供は 国からローンを借りられて

アメリカのように ぎゅうぎゅうでなく ゆったり返せます。

隆起でできた 起伏の多い国土には 数種類の気候があり、 山や氷河や、フィヨルド、温帯のジャングル、きれいな海と 自然にもめぐまれ、現生の生物も 鳥がほとんどで 危険な生物は いませんし 人も押しつけがましくなく 親切です。

ネイティヴのマオリ族と入植してきたヨーロッパ人との軋轢が

尾をひいていることと新しい移民が増えて 都市部は すこし治安が悪いところもあるようです。

ですが、ちょっと外れた 地方の都市は こじんまりときれいで 居心地もよく

ずーといたいなーと感じてしまうようなところなのです。

うちでは ニュージーランドへ留学させて 大学をおえ、すでに社会人になっている

こどもが二人います。

そのうち、下の子が 数年前に大学に通っていた町が パーマストンノースでした。

北島の下の方にあります。

故あって 最初の大学を 一番南の ダニーデンで 終えたのですが

2個目として選んだ 大学の

科目がここにしかなくて 仕方なく移り住んで 3ねん 通ったのでした。

ダニーデンは大きな学園都市で 近くに観光地のクイーンズタウンもあり はずれにしては にぎやかな 街でした。

パーマストンノースは 何にもないよと 聞かされていましたが たずねていって

すっかり 気に入ってしまいました。

規模的には 吉祥寺くらいでしょうか。

もうちょっと、小ぶりかもしれません。

ですが、広い庭のある かわいい家が 立ち並ぶ住宅街や 歴史のある美しいヴィクトリアプロムナードという公園。

小ぶりだけれど しゃれた店が並ぶスクエアという町の中心街。

博物館やアートギャラリーもあり、横断するのに10分以上かかる広ーい芝生。

ニュージーランドで7番目の人口を持つ都市といわれていますが にほんにくらべれば 殆ど人もいない のんびりしたところです。

日本からは まず 直行のあるクライストチャーチやオークランドに飛び 国内線に乗り換えて 街はずれの空港に直接行くこともできますし 一度ウェリントンにいき そこからバスやレンタカーで  移動することもできます。

ホテルは そう多くなありませんが 街の中心部に歩いていくのに 不便のない距離に 何件かありました。

私たちは しないので よくわかりませんが 大きなゴルフ場もあります。

ガソリンは輸入品で ほかのものよりは 高価ですが 日本よりはちょっと安い。先ほど書きましたように 食品なども安く、コンドミニアムで自炊すれば 日本人なら 結構チープに 過ごせます。

外食は 高めですが 分量が多いので シエアして 食べれば いいかもしれません。

道路は 広く 日本と同じ側を車が走る 車は左側通行で 右ハンドルなので ハワイあたり等よりは 楽に運転できると思います。

日本から国際免許証を とっていけば 運転することができます。

ですが、交通法規でランアバウトなで 日本にないものもありますので 注意下調べは必要です。

ご存知の通り、日本の逆の気候なので 日本の2月が 盛夏、8月頃が 真冬くらいです。

盛夏でも乾燥しているので 夜は涼しいくらい、昼間も湿度が低くて過ごしやすい。

冬も雪が降ることもなく 7月で 9度くらい。

冬場は 雨が多くなります。

いくつか語学学校と ポリテクニックがあって、留学生もいます。

そばにニュージーランド唯一の 獣医科系大学のマッセイ大学の本校があり

山の上の方に 広いキャンパスが広がっています。

若い人にとっては なにもなくて つまらなそうですが 私たちは 子供の 借りている家にとまって、散歩したり 普通の暮らしをしてきました。

2回ほど行きましたが 居心地が良くて 2回目に行ったときは

なんだか パーマストンノースこそ故郷のような 気分でした。

町の中心地から でて 住宅街を歩くとほとんどの家が お庭のある平屋建て。

フロントヤードにバックヤードもあり 花も木もたっぷりで 野鳥の こえが 一日中 聞こえます。

夜になって 庭に出ると 住宅街でも満天の星空、こんなに星が空に詰まっているのを見るのは 初めてくらい。

週末には 近所のガソリンスタンドや 空き地などで ファーマーズマーケットが開いて、新鮮な季節の野菜や 変わった食材、などがならべられ、フリーマーケット状態のところには日用品やアンティークまで 並びます。

スーパーマーケットも幾種類かあり 食材も豊富だし、割安です。

たまごだって フリーレンジと そうでないのもあるし、日本などの調味料も売っています。

フリーレンジなるたまごは 日本では 見かけたことがなく 選択肢もいろいろあったのですが、要は 放し飼いの鶏が生んだ卵ということ。

フリーレンジで 14個くらい入って 300円くらいでしょうか。

季節でも 違うらしいですが お味もおいしいです。

グラスフェッドという肉の種類もあります。

これは放牧されて 草を食べて育ったものらしく かなり高い。

日本並みの100g単価でしょうか。

一般に 肉や乳製品は とても安いのです。

野菜や果物も 季節のものは 安く、単位も大きいです。

アメリカと一緒で 自分で はかって買うものも多くありました。

水道、電気量、インターネット配信なども 安めで 使いやすい。

ですが、工業はないので 車や 家電。携帯電話やPCなどは 高価です。

衣料品は 中国製がおおく 大柄な人が多いので 全部大きめ。

そして 店は早く しまります。

朝早くから 鳥が大騒ぎしますので 夜は早く休むかもしれません。

街のはずれに流れる川に向かって 勾配のある土地で 川沿いに素敵な散歩道があります。

ジョギングコースのようにもなっていて 走っている人もいるし 自転車も犬も入れるので あさ散歩すると 地元の方を多く見かけました。

私たちは 午前中は さんぽして そのあと 中心部までいって ランチをとり

博物館やギャラリーなどを ぶらぶらして 買い物して帰って 夕飯を家で食べるという ごくノーマルな生活をしてきました。

特別なことは ないけれど変わった鳥を見たり イベントに出会ったり 街のお洒落なおばさまたちをながめたり。

こちらでは リタイアして 大家さんになって 家を貸し、自分たちはお茶飲んでおしゃべりしたり ボランティアしたり、して過ごすのだそうです。

街のカフェでも エレガントな格好のリタイア世代が 毎日お茶していました。

福祉もよくのんびり暮らせるらしいです。

一般的な観光地も いいですが ぜひふつうのまちの 普通の暮らしをのぞいてみてください。

国の広さが日本と同じくらいで 消費税はずっと 高いのに くらしよくて 高福祉な国におどろかされ、ゆったり暮らす普通生活の 楽しさを 見つけられるとおもいますよ。

469万人しかいないらしいです。

不思議ですね。